ものぐさ読書宣教会

好きな本とゲームを布教するためのブログ。

漫画

生活保護を題材に据えた社会派漫画──柏木ハルコ『健康で文化的な最低限度の生活』1〜3巻感想

健康で文化的な最低限度の生活(1) (ビッグコミックス) 作者:柏木ハルコ 発売日: 2014/12/08 メディア: Kindle版 『健康で文化的な最低限度の生活』は、「生活保護」をテーマにしたかなり珍しい社会派漫画である。 ストーリーの大筋は、東京都の区役所に就…

本当にどうしようもなくて救われない人間のための人間賛歌──『パンティストッキングのような空の下』感想

おいそれと愛や人生について語ることが出来ないように、文学について何か言葉を発すれば発するほど、むしろ遠ざかってしまうような気がする。 しかし少なくとも言えるのは、ただ読み終わった後に読者を優美な気分にさせるだけの作品は文学ではないということ…